右嗅神経芽腫で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、2年位前から何の臭いも分からなくなり、新型コロナも疑いましたが発熱などはなく、妊娠していたこともあり、薬を飲みたくなかったため病院に行きませんでした。鼻づまりもあり、それも原因の一つだと思いましたが、産科の医師にも相談はせず出産しました。出産後、耳鼻咽喉科を受診しレントゲンを撮ったところ、白くなっている部分があり、慢性副鼻腔炎だろうとの診断で薬の処方を受けましたが、その後も改善がなかったため、別の病院を受診し薬の処方を受けました。しかし改善がないため、さらに別の病院で経緯を説明し検査したところ、腫瘍が見つかり大学病院で精査したところ、頸のリンパへの転移があり、手術での根治は困難という事で、抗がん剤治療と陽子線治療を行いました。腫瘍は小さくなったものの残っており、根治は不可能で、オブジーボ治療を継続中で、倦怠感が強く、目の奥の痛み、頭痛、涙が止まらないなどの症状があり、食欲もなく体重も減り、ほぼ終日自宅で横になっている状況の中、当相談室に相談の電話があり、その後ご自宅で面談しました。
2 当相談室の見解
術後は体調が悪化し、その後もオブジーボ治療を継続しており、倦怠感が強く、目の奥の痛み、頭痛、涙が止まらないなどの症状があり、食欲もなく体重も減り、ほぼ終日自宅で横になっている状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、右嗅神経芽腫の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、悪性腫瘍の診断書で記載いただきたい内容やポイントをまとめ、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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