大動脈弁閉鎖不全症術後で障害厚生年金3級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

4年位前、咳が止まらなくなり息切れもあり息苦しさもあったため循環器科を受診したところ、心音がおかしく完全に逆流しており炎症値も異常に高く大学病院を紹介されました。大学病院で精査したところ、大動脈弁閉鎖不全症の診断と膠原病全身性エリテマトーデスがみつかりました。心臓の逆流があり弁の手術が必要でしたが、炎症値が高いため手術出来ないとの事で、薬で炎症値を下げる事になり、2週間に1回の通院をしました。何度も薬の調整を行い炎症値も下がり、大学病院で大動脈弁置換術(機械弁)の手術を受けました。退院後復職しましたが、デスクワークを中心とした職種に変更してもらいました。障害年金受給について当相談室にメールで相談があり、その後ご自宅で面談しました。

2 当相談室の見解

心臓には大動脈弁・僧帽弁・三尖弁・肺動脈弁の4つの弁があります。そのうち1つでも人工弁に置き換えれば3級になります。人工弁を装着したにも関わらず状態が悪い場合は、2級または1級になります。4つの弁を全て人工弁にしても経過が良好な場合は3級のままです。また、人工弁を装着していなくても状態が悪ければ、病状により2級や1級になることもあります。この方の場合は、少なくとも3級には該当することになり、また障害認定日は人工弁を装着した日となるため、請求が遅れても初診日から1年半以内に人工弁を装着した場合、遡及請求出来ますので、遡及分(最高5年分)を一度に受け取ることが出来ます。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である大動脈弁閉鎖不全症の初診日を確認しました。
(2)診断書の依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を丁寧にお聴きし、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

人工弁装着日に遡及して厚生年金3級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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