両)先天性緑内障・両)開放隅角緑内障で障害基礎年金1級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は生後間もなく眼が充血して涙が出ていたため眼科を受診しましたが、異常は認められず経過観察となり、半年後大学病院で先天性緑内障の診断を受けました。小学校高学年になると黒板の字が見え難くなったためメガネをかけるようになり、高校生になると自転車で通学するようになりましたが、視野や視力の低下のため電柱や壁にぶつかる事もあり、メガネは何度も作り変えていました。就職し、書類やパソコンを使う機会が多く、目を近づけないと見えない状況で、視力の低下も際立ってきたため眼科を受診したところ、白内障も進んでいるとのことで、白内障の手術と点眼薬の処方を受けましたが、視野が狭く周囲が見えづらいため何度も交通事故を起こしました。眼圧の上昇が続くためレーザー治療を行い経過観察し、その後緑内障の手術を行いましたが、視野障害は進行し殆んど見えなくなりました。仕事にも支障が生じ、会社も退職し、日常生活全般にも支障が生じるようになり、当相談室に電話相談があり、その後面談となりました。

2 当相談室の見解

就労は困難で、歩行時には小さな段差でも躓いたり、人や電柱にぶつかったり、ガラスやドアに気付かずぶつかったり、色の区別がつかず信号も区別出来ず、本やパソコンの画面も殆んど見えず、温度差がある時は頭痛や目の痛みが出現し寝込んでしまう事もあり、日常生活全般に支障があり、視力と視野障害で障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である両)先天性緑内障・両)開放隅角緑内障は20歳前の障害であり、初診の病院には記録は残っていませんでしたが、その次の病院の受診も20歳前であったため、2番目の病院の受診状況等証明書を取り付けました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金1級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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