両眼の錐体ジストロフィーで障害厚生年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は小学校高学年から近視で眼鏡はかけていましたが、全く支障もなく生活していました。社会人になって5年後くらいに、仕事中に少し見え難さを感じる事がありました。翌年になると、パソコンに近づかないと見えなかったり、ホワイトボードが見え難かったりするようになり、眼の状態の深刻さに初めて気付き眼科を受診し、紹介された大学病院で両眼の錐体ジストロフィーとの診断を受けました。難病の1つで原因は不明で、遺伝性で治療方法はなく、完全な失明までにはならないと言われ、とりあえず経過観察となりました。仕事でも支障が出始めたため、障害者雇用で転職しましたが、文字が見え難く、目を近づけたり細めたりしているため疲労感が強く、日常生活にもかなり支障が生じ苦労されている状況の中、当相談室に電話の相談があり面談しました。

2 当相談室の見解

仕事でも書類の確認、点検があり疲労感が強く、信号や駅の案内板を見落としたり、物に躓いたり、人の顔が見え難かったり、仕事や日常生活にもかなり支障のある状況で、視力や視野の状態から見ても障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である、両眼の錐体ジストロフィーの初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害厚生年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

先天性の病気の場合は、20歳前障害とされることもあり、病歴等の記載には注意が必要です。

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