肝臓がんで障害厚生年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は以前、健康診断で生活習慣の改善等の指導はあったものの、特に自覚症状もなく、就労にも日常生活にも支障はなかったため医療機関の受診はしませんでした。その後の健康診断で肝機能の数値の異常を指摘され、大学病院で受診しました。アルコール性の肝機能障害との事で2~3ヶ月に1回の通院検査と栄養指導を受け禁酒しました。仕事中にみぞおちが痛くなり、検査の結果、胆のうからくる痛みで切除した方がいいとの診断で腹腔鏡による胆嚢の摘出手術を受けました。また、肝硬変、脂肪肝との指摘を受け、腹部の膨満感、倦怠感、浮腫みなども強く、頻繁に休憩を取りながら仕事をしていました。その後突然の下血があり、出血性十二指腸潰瘍、食道静脈瘤とアルコール性肝硬変の診断を受け、内視鏡的食道静脈瘤結紮術を受けました。退院後は足のむくみが酷く、腹水、倦怠感が強く勤務困難となり退職し、精査の為入院検査したところ、肝臓がんとの診断を受けました。現在は、お仕事はせずに1日の殆どを家で過ごし、家族に介助してもらう事も多い状況の中、当相談室に相談がありました。

2 当相談室の見解

現在は、倦怠感が強く、食欲不振、下血、浮腫み、腹水などもあり、1日の殆どをご自宅で過ごされて、日常生活でも苦労していることも多く、就労はとうてい出来ない状況で、障害2級に当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である、肝臓癌の初診日を確定しました。かなり以前から健康診断で指摘を受けていましたが、原則として、健康診断を受けた日は初診日とはしないことになっています。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害厚生年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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