パーキンソン病で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は9年程前から指に異常な感覚を覚え、徐々に両手、足と異常が広がり、物を落としたり、力が入らなかったり、歩きづらさがあったり、全身の倦怠感を感じる様になりました。その後、歩行障害も酷くなり、大学病院の脳神経内科で精査したところ、パーキンソン病との診断で、通院と服薬で様子を見ていましたが、日々症状は悪化し、薬を飲んでも勝手に手足が動いたりする様になり、幻覚、幻聴が出現したため、精神科も受診し、薬を処方してもらいました。その後、幻覚、幻聴は酷くなり、薬の効果が出るまでに時間もかかるようになり、薬の効果の持続時間も短くなり、家族の手に負えない様になったため、大学病院に入院することになり、入院中にご家族の方から当相談室に相談の電話があり、ご自宅でご家族と面談しました。退院後も薬を調整しながら通院していましたが、恒常的に幻覚、幻聴があり、現在も入退院を繰り返しています。
2 当相談室の見解
ご本人は、現在入院中で、恒常的に幻覚、幻聴があり、薬を飲まないと全く動けず起き上がれない状態です。常に誰かの援助がないと日常生活も送れない様な状況で、家事はご主人が殆ど行っており、2級以上に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病であるパーキンソン病の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活をご主人に詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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