1型糖尿病で障害厚生年金3級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は20年位前から喉の渇きや体重減少などを自覚するようになり、体調不良で病院で受診したところ、糖尿病と診断され入院治療を開始しました。しかし、退院後食事療法等が困難になり、数値が悪化したため紹介された病院に入院し、すぐに治療を開始しました。退院後は血糖コントロール不良で再入院となり、その後も体調悪化で倒れ、ケトアシドーシスで入院するなどし、症状が落ち着いてから復職している状況の中、将来の事を心配され当相談室に電話の相談がありました。後日、職場近くのファミレスで面談しました。

2 当相談室の見解

ご本人は現在就労され、簡単な軽作業の仕事をされていますが、低血糖で体調不良になったり、またケトアシドーシスを起こす可能性があり危険なため、車の運転も制限され、仕事でも日常生活でも不自由な状況であり、Cペプチドの値も低く、障害等級3級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)初診の病院に確認したところ、電子カルテになる以前のため、受診日だけは分かるが、内容については全く不明とのことでした。そのため2番目の病院に確認したところ、診療録の中に、初診の病院での受診歴が記載されており、糖尿病で前医(初診医)を受診したことが証明できると判断され、2つの病院から受診状況等証明書および退院サマリーなどを取り付け、初診日の確定をしました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)発病から現在までの受診履歴や、退職されるまでのご様子を、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。

4 結果

障害厚生年金3級の認定通知を受け、約59万の年金を受給する事が出来ました。

糖尿病の場合、治療歴も長く、初診の証明を取り付けることが困難な場合もありますが、すぐに諦めずに、複数の医療機関を遡って確認することも必要です。

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