うつ病で障害基礎年金2級を受給できた例
相談に来られた時の状況
この方は中学生時、不安から動悸・息切れが激しくなり、授業が受けられなくなり、内科を受診したところ、自律神経失調症・パニック障害の診断を受け、通院しながら薬の処方を受け、欠席と早退を繰り返しながら何とか高校を卒業しました。短大卒業後就職しましたが、職場の環境に適応出来ず、休職し、復職出来ず退職となりました。結婚後、ご主人の援助を受けながら日常生活を送っていましたが、精神的に不安定でうつが悪化し、実家で静養しながら通院を続け、8年後症状が落ち着いた頃、パートを始めましたが、体調にも波があり、休職と復職を繰り返し続けていました。しかし、徐々にうつが悪化し、過呼吸・イライラ・食欲低下により体重も減少、さらに体調が悪化し物を食べる事が出来ず、自宅に籠り、横になることが多く、仕事も出来ず不安な状態が続いているため、当相談室に電話の相談があり、その後ご自宅で面談しました。
当相談室の見解
ご本人は現在も食べられない状態が続いており、他人とのコミュニケーションも苦痛で自宅に閉じこもり孤立した状態が続いていました。日常生活でも苦労していることも多く、就職はとうてい出来ない状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
①原因傷病である、うつ病の初診日を確定しました。
②診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
③上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
④取り付けた診断書の内容を確認しましたが、日常生活状況の評価が実態より軽度であると判断し、医師に訂正を依頼しました。
⑤診断書訂正後、病歴や就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
結果
20歳時の障害認定日に遡及して、障害基礎年金2級の認定通知を受け取ることができました。
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