注意欠陥多動障害・広汎性発達障害で障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は、出生時から母子手帳に書かれた基準より常に遅れて、喃語も話しませんでした。4歳くらいから少し話が出来る様になってきましたが、会話は出来ず、小学校でも授業中に立ち上がってウロウロしたり、ひらがなも覚えられず、忘れ物紛失物も多かったため、こども相談センターに行き、こども病院を受診したところ、広汎性発達障害及び学習障害と診断されました。5年生の時に支援学級への通学の判定を受けましたが、6年生まで普通学級に在籍しました。中学も支援級の判定を受けましたが、普通学級に在籍したものの、勉強も運動も付いて行けなくなり、次第に自分がバカにされ笑われているなどの幻聴を言い出し、学校を抜け出したりする様になりました。その後支援学級に通学する様にしたところ少し落ち着き、高校は同じ中学の子と一緒は嫌という事で、離れた高校に入学し少人数のクラスでしたが、友達とも先生とも上手く行かず、休みがちになりました。新型コロナもあり学校に行かずに家で過ごせる時間が多くなったため、なんとか卒業出来、就労移行支援事業所に通う事にしました。しかし躁鬱状態が続いており、家の中では訳もなくウロウロしたり、大声でブツブツ言ったり、周囲の空気は読めず人とのコミュニケーションが難しく孤立しており、日常生活においては母親に殆どの場面で支援してもらう状況の中、ご家族から当相談室に電話の相談があり、その後ご家族と面談しました。

2 当相談室の見解

就労移行支援事業所に通所していますが、休んだり遅刻早退を繰り返しており、ウロウロしたり、大声でブツブツ言ったり多動があり、他人とコミュニケーションを取る事も出来ず、勝手な振る舞いをするため孤立しており、日常生活全般においても、ご家族の支援がなくては困難な状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である注意欠陥多動障害・広汎性発達障害の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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