注意欠如多動症で障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は、幼少期からいつも一人で遊んでいて人と喋る事がなく、小学校ではある出来事をきっかけにいじめを受けたため転校しましたが、授業も集中出来ず運動も苦手でクラスでも孤立していました。家庭内では母親からの暴言によるストレスも抱える様になりました。高校を卒業後は専門学校に入りましたが2カ月しか続かず、その後もバイトを転々としていましたが、人間関係も上手く行かずミスも多く長く続かず、母親から罵倒され、不安が強くなり心療内科を受診しました。希死念慮も強まり、何とかならないかと市役所の保護課に相談に行き、緊急保護という事でグループホームへ入所することになりました。最初の心療内科では自律神経失調症の薬を処方されただけで改善がなかったため転医しましたが、そこでは薬が多く医師とも合わなかったため通院も不規則になり、週1回の訪問看護を受ける様になりました。グループホームで援助を受け生活をしていますが人とのコミュニケーションが難しく不自由な事が多く、支援センターの方から当相談室に電話の相談があり、その後面談しました。

2 当相談室の見解

就労移行支援事業所に通所する事になりましたが、現在グループホームで生活しており、人とのコミュニケーションが難しく不自由な事が多く、自分で判断する事は難しく、掃除洗濯など訪問看護の方にして貰ったり、日常生活全般においてもグループホームの支援がなくては困難な状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である注意欠如多動症の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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