統合失調症で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、高校時代に些細な出来事をきっかけにいじめに遭い、学校に行けなくなりました。卒業後仕事を始めますが、常にお客や同僚が自分の悪口を言っているような幻聴が出現し、長続きせずに退職しました。その後も同じ理由で転職と退職を繰り返していましたが、症状が酷くなり、心療内科を受診したところ、統合失調症との診断を受け薬の処方を受けました。徐々に症状が悪化したため入退院を繰り返し、退院後は就労支援センターでの紹介で短時間の作業に就いてはいますが、困難な状況が繰り返され、日常生活も困難な状況の中、支援センターの方から当相談室に電話の相談があり、支援センターで面談しました。
2 当相談室の見解
ご本人は就労支援センターで就労移行のための訓練として軽作業を7年程行っていますが、相変わらず幻聴幻覚が酷く、短時間の作業も出来ずに、欠勤や早退する事が多く、就労は困難な状況が続いています。日常生活にも多くの場面で支障があり、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、統合失調症の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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