うつ病で障害基礎年金2級を遡及受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は15年程前に親族の死をきっかけに胸にポッカリ穴が開いたような感じになり、寝込む事が多くなり、その後も何もやる気が起こらない事が度々ありました。めまいなど気分が悪くなって動けなくなる事もあり、体調も優れず仕事も出来なくなり退職しました。胸痛や不眠、めまい、ほてり、幻聴などが強くなったため精神科を受診したところ、うつ病の診断を受け、薬を処方され通院を開始しました。漢方薬の処方も受けましたが症状は改善せず、音に敏感で周りの生活音も気になりイライラする事も多く、食事はお腹が空いていても柔らかい物で口の中で溶けて飲み込める物しか食べられず、日常生活全般において父親の援助なしでは生活出来ない状況の中、当相談室に相談の電話があり後日ご自宅で面談しました。
2 当相談室の見解
家に引き籠り横になっている事が多く、体力・気力も無く就労出来る状況でなく、日常生活全般の殆どを親に頼っている状態で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、うつ病の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)病歴や就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害認定日で遡及請求が認められ障害基礎年金2級の認定通知を受ける事が出来、遡及分も含め約410万の年金を受給する事が出来ました。
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