両眼網膜色素変性症で障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は18年くらい前から暗い所での見えにくさを感じるようになっていましたが、眼鏡をかければ視力はあったので受診する事はありませんでした。その後次第に見え辛くなり受診したところ、網膜色素変性症の診断を受けました。進行性の難病であり治療方法はなく、薬を処方され、3ヶ月に1回の通院を続けました。受診から10年後かなり視野が狭くなり、大学病院を受診しましたが、治療薬はなく、疲れ目の点眼薬だけの処方と遮光グラスをかける様にしました。仕事は事務職で文字を拡大するなど、何とかギリギリで対応している状況の中、日常生活にも支障が生じるようになり、当相談室に電話の相談がありました。その後、職場の近くのカフェで面談しました。
2 当相談室の見解
面談時、ご本人は就業はされていましたが、業務にも支障があり、日常生活にもかなり支障のある状況で、視力や視野の状態から見ても障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、網膜色素変性症の初診日を確定しました。
(2)ご自分で診断書は取得済みでしたが、既に3カ月を経過しており、現症日を訂正するか取り直しをお願いしました。
(3)完成した診断書の訂正や記入漏れがないか確認しました。
(4)発病から現在までの受診履歴を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書と初診日に関する調査票(先天性障害(網膜色素変性症等):眼用)を作成し、その他の必要書類揃えて、年金事務所へ提出しました。
4 結果
障害厚生年金2級の認定通知を受け、約130万の年金を受給する事が出来ました。
今後不幸にも症状が進行した場合には額の改定請求を行う予定です。
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