ミオパチーで厚生年金1級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は幼少期から歩くのが遅かったり、転倒しやすく運動音痴的な面はありましたが、特に病院での受診はしていませんでした。しかし就職してからは次第に支障をきたす事が多くなり、整形外科を受診したところ、両臼蓋形成不全・歩行障害と診断されました。しかし、その後転倒する頻度が増し歩きづらくなり、精密検査を受けたところ筋ジストロフィーの可能性を指摘され。その後他の病院でも検査したところ、「遠位型ミオパチー」と確定診断を受けました。この頃には電動車椅子がないと外出することが出来なくなっており、上肢の筋力も低下し、家事や日常生活の全般について家族やヘルパーさんに援助を受けながらの状況の中、当相談室に相談の電話があり、その後ご自宅で面談となりました。
2 当相談室の見解
当相談室に相談をされた時には、転倒しても自分で起き上がれず、電動昇降椅子などを使用され、また上肢の筋力も落ち、日常生活全般において、家族やヘルパーさんの援助がなければならない状況でしたので障害2級以上に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)外での面談は負担が大きいので、ご自宅を訪問して、現在までの履歴や日常生活状況等を詳細にヒアリングしました。
(2)初診日の証明は既に取れており確認できていました。その後取り付けた診断書の内容を確認したところ、病状も進行しており、1級の可能性もあると判断し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況および日常生活状況できるだけ具体的かつ詳細にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害厚生年金1級の認定通知を受けとることができました。ご本人の闘病を支えていらっしゃるご家族もほっとされたご様子でした。
進行性の傷病で、3級や2級の認定だった場合は、後日額の改定も忘れないようにしましょう。
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