双極性障害で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は高校生の頃から朝起きれずに欠席や遅刻を繰り返していました。就職しましたが、接客や在庫管理などでミスが多く続けられず退職しました。その後も就労しましたが新規オープン当日に遅刻し大問題となり、それを機に仕事をする事が苦痛になり、自分はダメな人間だと思う様になり、何をしようとしても自信もやる気もなく、不眠、不安、失望感が高まり、自分でも明らかにおかしいと思い、メンタルクリニックを受診しました。抑うつ神経症と診断され、薬を処方されましたが改善せず休職し、復職は出来ず退職しました。実家に戻りましたが、動く気力も無く殆んど寝ているだけでどうしようもなく、近くのクリニックを受診したところ双極性障害と診断されました。日常生活では、気力がなく食事は栄養バランスも考えられず過食が酷く20キロ体重が増え、部屋もゴミが床に散乱していて、躁の時にはカード限度額いっぱいまで使ったり動き回ったりしすぐに疲れてしまう状況でお母様から当相談室に電話の相談がありました。
2 当相談室の見解
動く気力も無くご自宅に籠り復職が困難な状況で、身辺の事など日常生活全般を家族に頼っている状態で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)初診時の医療機関が閉院していたため、受診状況等証明書の取り付けができないため、健康保険に診療報酬明細書の開示手続きを行い、双極性障害の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取るが出来ました。
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