うつ病・注意欠陥多動性障害で障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は、幼少期は周りから話し言葉が変、走り方がおかしい、動作が緩慢などと言われ、小学校では多少いじめはあったものの普通に登校出来ていました。中学校では部活に入り、そこで面倒な雑用など押し付けられ帰宅も遅くなったりし、食欲もなくなり、不調が続き朝起きられず不登校になりました。次第に腹痛、下痢、頭痛、不眠が酷くなり受診したところ、うつ状態によるものと診断され、大学病院の発達小児科を紹介されました。大学病院ではパニック発作、起立性調節障害との診断を受け、その後外出できなくなったため、睡眠リズム障害で1カ月程入院しました。高校は通信制に入学し、なんとか4年かけ卒業し大学生になり、母親の支援を受けながら一人暮らしを始めましたが、朝起きられず授業に出席できなかったり、就職の面接日も忘れていたり、友人もなく行き詰ったりし、不眠が酷くなりました。病院も転医しながらカウンセリングを受けましたが、大学から紹介された病院を受診したところ、うつ病と注意欠陥障害との診断を受けました。卒業後就職するも、コミュニケーションが取れず、仕事のミスも多くパニックになり、医師からも就労を止められ退職し、就労移行支援事業所へ通う事となり、事業所の方から当相談室に電話があり、その後ご自宅で面談しました。

2 当相談室の見解

ご本人は就労も出来ず、他人とコミュニケーションを取る事も出来ず、日常生活においても、ご家族の支援がなくては困難な状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病であるうつ病・注意欠陥多動性障害の初診日の確認をしました。
(2)ご家族と面談し、診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活状況等を詳細にお伺いし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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