うつ病で障害基礎年金2級を遡及受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、6年位前に妊娠し、胎児の心疾患の疑いを指摘され、不安や焦燥感など気分の落ち込みが強くなりました。退院後も症状が酷くなりパニック発作が出現し、紹介された心療科を受診したところ、産後うつの診断を受け入院となりました。その後は転院し、薬の処方と月1回の通院となりました。不眠、不安、落ち込み、倦怠感が強く家事や育児などにも支障があり、育児が出来ないため殆どをご主人に頼り、乳児院やヘルパー、学童保育など利用しながら生活を送っている状況で、当相談室に電話の相談がありました。
2 当相談室の見解
不眠や不安、落ち込み、倦怠感が酷く、家事や育児など日常生活は家族やヘルパーに頼る生活を続けている状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病であるうつ病の初診日を確定しました。
(2)診断書の依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を丁寧にお聞きし、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の障害認定日までの遡及請求が認められ、約540万円の年金を受給する事が出来ました。
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