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双極性感情障害で障害厚生年金2級を遡及受給できた例 | 障害年金の相談・申請は福岡・ちくし障害年金相談室へ。 - Part 9

双極性感情障害で障害厚生年金2級を遡及受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は15年位前に忙しい部署に配属され、休日出勤や深夜残業も多くなり、不眠や倦怠感・集中力や意欲が低下し、うつの症状が出現し始めました。その後うつ状態が酷くなり受診したところ、抑うつ神経症との診断を受け薬物療法を開始しましたが改善は見られませんでした。仕事でのストレスが限界となり、別の病院を受診し、うつ状態と診断され即入院となりました。退院後は、職場の配慮で仕事も軽減されましたが、症状は改善されず休職し自宅療養後復職という状況を繰り返しました。その後、薬の影響などもあり、一転してそう状態となり、転院しながら入退院を繰り返していました。躁とうつが交互に出現し、そう状態の時には、多弁・多動・不眠・脱抑制的言動がみられ、家族の言う事も聞き入れませんでした。一転してうつ状態になると、自宅に籠り孤立していました。現在外出する事もほとんどなく、他人とコミュニケーションを取れなくなり、母親の援助を受けながら生活している状況の中、お母様から当相談室に相談の電話があり、その後相談会場での面談となりました。

2 当相談室の見解

ご本人は現在無職で、躁状態とうつ状態を繰り返し、部屋に閉じ籠って孤立しており、日常生活においては母親の援助に頼っており、身の回りの事もほとんど出来ない状態でしたので、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)初診日から時間が経過していましたが、原因傷病である、双極性感情障害の初診日を確定しました。
(2)また、障害認定日まで遡っての請求も可能であると判断し、当時の医療機関と打ち合わせし、障害認定日当時の診断書の記載も可能であるとの返事をいただきました。
(3)診断書作成依頼にあたり、母親よりご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめ、現在の医療機関と障害認定日当時の医療機関に、上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、病歴や就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害厚生年金2級の障害認定日に遡っての認定通知を受け取ることができました。

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