うつ病で障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は8年位前から職場でのパワハラや長時間労働などで、不眠、抑うつ状態が出現するようになりました。不眠が酷くなり受診したところ、うつ病の診断を受け薬を処方され、月2回の通院を開始しました。仕事中は職場の配慮で休憩をもらったりしましたが、出勤出来なくなり退職しました。その後、元の職場に復帰するも、将来の不安などが増幅し、不眠、不安が酷くなり、何をしても楽しめず家に引き籠る様になり、希死念慮が出現するようになりました。医師から暫く仕事をせず療養する様に指示されましたが、生活も苦しくなり、当相談室に相談の電話がありました。
2 当相談室の見解
ご本人は無職で、同居人に生活全般を頼っており、交通事故を起こした時もどう対応してよいか分からず警察に連絡も出来ず、思考力が低下しており、社会的な手続きも出来ない状態で、同居人以外はコミュニケーションが取れず、自宅に閉じ籠り孤立した状態が続いていました。日常生活でも苦労していることも多く、就職はとうてい出来ない状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、うつ病の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害厚生年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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