軽度知的障害・自閉スペクトラム症で障害基礎年金２級を受給できた例
１ 相談に来られた時の状況
この方は、幼少期から幼稚言葉が抜けず、同じ事を何回も繰り返し落ち着きがなく、すぐに癇癪を起していました。診療所で作業療法を行い、特別支援学校に入学しました。小学高学年頃から行動確認が増え不安が強くなったため心療内科に通院しました。特別支援学校を高校卒業後Ｂ型事業所に通所しましたが、作業について行けず次第に体調を崩し通所出来なくなりました。その後別の事業所に通所しましたが、職場でのコミュニケーションが取れず不安が強くなりパニックを起こすなど体調の優れない事も多く、日常生活にも支障がある状況の中、ご家族の方から当相談室に相談の電話があり面談しました。
２ 当相談室の見解
Ｂ型事業所へ通所してもスタッフとのコミュニケーションが取れず、不安が強くなりパニックを起こしたり体調が優れない事が多く、日常生活においても自分で判断出来ず、全面的に親に頼っており、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
３ サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
（１）原因傷病である、軽度知的障害・自閉スペクトラム症の初診日を確定しましたが、
（２）診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
（３）上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
（４）取り付けた診断書の内容を確認し、出生から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
４ 結果
障害基礎年金２級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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