全身性強皮症による肺動脈性肺高血圧症で障害厚生年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は20年位前、食後の下腹部痛、下痢、体重減少が出現し、指先が白く硬直するようになりましたが、仕事が忙しく受診する事が出来ませんでした。半年後、症状が長引いて治らないので胃腸科を受診し検査したところ、間質性肺炎像が認められ、紹介された大学病院に入院し、入院中の検査で「全身性強皮症」との診断を受けました。退院後、復職し、月1回の通院をしながら仕事をしていましたが、2ヶ月程度の検査入院などもあり、退職しました。退院後就職したものの、その後寝ていても動悸がするようになったため、精査したところ肺動脈性肺高血圧症との診断で在宅酸素が必要で、今の仕事を続ける事は無理で退職しました。日常生活全般に支障が出ている状況の中、当相談室に相談の電話があり面談をしました。
2 当相談室の見解
ご本人は、体を動かすと息切れがするため、外出も出来ず、話をするだけでも辛い状況で、ほぼ終日就床し、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)全ての症状の原因傷病である、全身性強皮症の初診日を確定しました。この傷病による症状で初めて受診した胃腸科を初診の医療機関としました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4.結果
障害厚生年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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