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脳性麻痺で障害基礎年金2級を受給できた例 | 障害年金の相談・申請は福岡・ちくし障害年金相談室へ。 - Part 5

脳性麻痺で障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は早産で出生し、2歳過ぎても歩かなかったため受診したところ先天性の脳性麻痺の診断を受けました。2~3歳で何とか歩ける様にはなったものの、よく転んでいて、障害者手帳の交付を受けましたが、その後は治療法もないため病院の受診はしませんでした。幼少期から短い距離しか歩けず、階段の昇降は手摺がないと出来ず、短大卒業後は障害者枠で事務職で就職しましたが、通勤時や、デスクワークにも支障がありました。結婚し、妊娠を機に退職しましたが、出産後徐々に下半身に力が入らず動きが悪くなり、次第に歩けなくなり、子供を抱いたりする事も出来なくなりました。整形外科を受診し、紹介で整骨院に通院後、転院しながら就職と退職を繰り返す状況が続きましたが、筋力低下や関節の拘縮で、日常生活への支障が著しく、どうしようもなくなり、当相談室に相談の電話があり、その後自宅で面談となりました。

2 当相談室の見解

日常生活では歩行器を使っての歩行で、一人で外出する事は出来ず、筋力低下、関節の拘縮が著しく、関節可動域や筋力の訓練のリハビリをしていますが、改善しない状況が続いており、日常生活が困難なため障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)脳性麻痺のため初診日は出生後まもなくで、当然診療録等は残っていませんでしたが、当時の障害者手帳が残っており、その交付日により20歳前障害として手続きを進めることにしました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認したところ、日常生活動作の程度等が明らかに軽く記載されていたため、評価基準等を説明し再度評価を依頼しました。
(5)出生時から現在までの日常生活の状況や受診履歴、就労状況等を時系列にまとめて病歴・就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
脳性麻痺の程度は軽度であったため、就労もしており、30年以上医療機関の受診もしていませんでしたので、現在の症状が脳性麻痺に起因するものかどうかが重要になってきます。その点を医師に確認し、診断書に記載いただくようにお願いし、脳性麻痺を原因傷病として請求しました。

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