うつ病で障害厚生年金3級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は大学卒業後就職し、トラブルなく仕事をしていましたが、父親が亡くなり、諸事情で退職する事になり、アルバイトや派遣で仕事をしていました。職場に馴染めず、夜勤などでストレスにより不眠が酷くなり、食欲低下、無気力、気分の落ち込みが経常的に出現する様になりました。親族の会社に転職し、仕事をしていましたが、再び症状が酷くなったため受診し、薬を処方されましたが効果がなく、次第に出勤出来なくなり休職し、その後退職となりました。人とのコミュニケーションが取れず、自宅に閉じ籠り孤立している状況の中、将来の不安から当相談室に電話の相談がありました。
2 当相談室の見解
ご本人は自宅に籠り、食事は近くに住む親族に弁当や総菜を買って来てもらっており、部屋も散らかり放題で、入浴もめったにせず、電気やガスも止められる事もあり、社会生活に必要な手続きも困難で、就労出来る状況でなく日常生活においても困難な状況であり、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)ご自宅は北九州で弊事務所からは遠いのですが、無料出張によりご自宅近くのコミュニティーセンターで面談を行いました。
(2)まず原因傷病である、うつ病の初診日を確定しました。
(3)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(4)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(5)完成した診断書のチェックを行い、病歴や就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害厚生年金3級の認定通知を受け取る事が出来ました。
診断書の記載方法に関しては、医師によってはしっかり対応できない場合があります。個人で依頼するより専門家を通じて依頼することによって、より正確な診断書を作成することが可能になり、受給する可能性が高まります。
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