線維筋痛症で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は5年位前から特に誘因はなく、肩から全身に渡る痛みと38度くらいの発熱がありました。痛みが続いた為受診し検査しましたが、原因不明で膠原病内科を紹介され検査しました。線維筋痛症との診断で、取り敢えず薬の処方を受けましたがますます痛みも増して来た為、大学病院のペインクリニックを紹介され受診しました。レーザー治療を週に2~3回受けなければなりませんでしたが、痛みが強く動けなくなり、通院も困難な事が多く、月に1、2回しか受けられず、あまり効果はありませんでした。就労は困難で、日常生活でも家族の介助が必要な事が多くなり、通院も困難なため近くの病院へ戻り薬の処方を受け、一日のほとんどを自宅で横になっている状態で、室内は杖または伝い歩きでようやく移動できる状況で、外出は車椅子を利用しており、一人では外出も困難で日常生活もご家族に頼っている状況の中、当相談室に相談の電話があり、その後面談しました。
2 当相談室の見解
現在も全身の痛みが慢性化しており、家の中でも身体の痛みで横になっている事が多く、家事などもほとんど出来ず、ご家族の援助がなければ日常生活も出来ず、就労もとうてい困難な状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、線維筋痛症の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。また、線維筋痛症は認定が難しい傷病のひとつであり、全身の圧痛点やステージの記載など、線維筋痛症独自の記載が必要になります。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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