躁うつ病で障害厚生年金3級を遡及受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は7年位前転勤先で体調を崩し、地元の職場に戻って新しい部署に配属になりましたが、職場でパワハラを受ける様になりました。次第に自分に自信を持てなくなり、不安、不眠、下痢が続く様になり、心療内科を受診しました。躁うつ病の診断を受け入院と休職を勧められ、休職して2カ月間入院しました。退院後月1回の通院をしながら復職しましたが、元の職場に戻って暫くすると辞めたい気持ちが強くなり、休みを繰り返し、全く仕事にも行けなくなり、再度1カ月の入院となりました。その後、何とか独り暮らしをしていましたが、就労と退職を繰り返し、次第に希死念慮が出現し自傷行為を行うようになり救急搬送され入院したり、オーバードーズでも3カ月間入院したり、入退院を繰り返す状況が続いており、当相談室に電話の相談がありました。
2 当相談室の見解
体力・気力も無く、自宅に籠り、希死念慮が出現し自傷行為を行い救急搬送されたり、入退院を繰り返している状況で、身辺の事も殆どを親に頼っている状態で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、躁うつ病の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害認定日で遡及請求が認められ障害厚生金3級の認定通知を受ける事が出来、遡及分も含め約310万の年金を受給する事が出来ました。身の回りのことは自分でできていたため3級の認定となりました。
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