統合失調症で障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は10年位前に職場での嫌がらせをきっかけに疑心暗鬼になり、不眠が酷くなり独り言が増えるようになりました。その後、被害妄想が酷くなり、日常生活にも支障が出て、子供を連れて実家に戻りましたが、不眠は続き食事も摂らない、お風呂に入らないなど症状は酷く、被害妄想も続いたため心療内科を受診しました。統合失調症との診断を受け、2カ月半の入院を経て退院しましたが、妄想は残存していました。その後家族揃って同居する様になると症状は少し改善しパートに就きましたが、次第に妄想や不眠が酷くなり就労困難になり退職しました。働かないと将来が不安になる強迫観念が強く、落ち込み心神耗弱状態となり希死念慮も出現し、入退院を繰り返し、日常生活全般を家族に頼って一人では何もする事も出来ない状況の中、当相談室に相談がありました。

2 当相談室の見解

働かないと将来が不安になる強迫観念が強く、落ち込み心神耗弱状態となり希死念慮も出現し入退院を繰り返し、一人では何も出来ず、日常生活全般を家族に頼っておられ苦労していることが多く、就労は全く出来ない状況で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である、統合失調症の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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