うつ病で障害厚生年金3級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は子供の頃から些細な事でも気になり、眠れなかったりする性格で、少しでも体調が悪いと病気ではないかと思い病院へ通っていました。社会人になってからも眩暈や胃腸炎などがあり、癌ではないかと不安になり、何度も検査を受け、抑うつ状態が続くようになりました。メンタルクリニックを受診したところ、神経症性うつ病・強迫性障害と診断され、薬の処方を受け通院しましたが、不安は解消されず出勤する事が出来なくなり会社を解雇されました。母親や知人が亡くなった頃から不安は増幅し希死念慮が出現したため入院し、退院後は転院しながら、通院と中断を繰り返しました。症状が酷くなったため再度入院となり、退院後は近くに住む親族の援助を受けながら生活していますが、将来の不安から当相談室に電話の相談がありました。

2 当相談室の見解

ご本人は現在無職で、日常生活においては他人とコミュニケーションが取れず、人の居る所に行くのが苦痛で外出は殆んどせず、ずっと寝ている事が多く、近くに住む親族に援助してもらっている状態で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)原因傷病である、うつ病の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害厚生年金3級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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