双極性感情障害で障害基礎年金２級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、４年程前から仕事のストレスでイライラする事が多くなり、身内の不幸をきっかけにさらにイライラ、不安、落ち込みが酷くなり症状悪化により心療内科を受診したところ、不安障害と診断されました。３回程通院後中断し、なんとか仕事を続けていましが、今度は次第に気分が高揚し、仕事をやり始めると加減が分からなくなり、職場でトラブルを起こしたり、高額なローンを組んだりとテンションが高い状態が続きました。その後また不安が強くなり、仕事のミスも多く出勤出来なくなり退職しました。抑うつ、不安が強く、感情や行動のコントロールが上手く出来ず症状が悪化したため、知人の援助で受診し双極性障害の診断を受けました。症状は改善されず、救急搬送も何回かあり、医療保護入院となりました。退院後、日常生活は困難で、生活支援員の方から相談がありました。
２ 当相談室の見解
ご本人は日常生活において全般的に母親に援助を受けながら生活していましたが、躁状態の時には加減が分からず身辺の掃除などやり過ぎてすぐに疲れ動けなくなる状態で、単身での生活は困難で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
３ サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
（１）原因傷病である、双極性感情障害の初診日を確定しました。
（２）診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
（３）上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
（４）取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
４ 結果
障害基礎年金２級の決定通知を受け取る事が出来ました。
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