双極性障害で障害基礎年金2級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、就労しても1年続かず、職場で孤立し、その後も短期間での就労と退職を繰り返しました。自宅では倦怠感も強く、仕事で疲れ切って動く事も出来ず、何もする事が出来ませんでした。6年位前に一番の理解者であった父親が急死した事から、不安や抑うつ気分、不眠、幻覚、妄想などが出現するようになり、仕事のミスも多く、職場でのいじめもあり退職しました。その後、幻覚妄想が酷くなり、受診したところ統合失調症と診断され即入院となりました。薬の治療を行い次第に症状は軽減し、退院後一時期は就労もしましたが、倦怠感や抑うつ気分、不眠、幻聴などは続いていました。症状の改善がないためいくつかの病院を転院し、双極性障害の診断を受け、通院しながら薬の処方を受けるも副作用があったため飲まなくなりました。定期的に通院する事も出来ず、就労も困難になり、日常生活においても幻覚妄想が酷くなり、自宅での生活は困難という事で長期入院となり、ご家族の方から相談があり詳しくお話をお聞きしました。
2 当相談室の見解
ご本人は幻覚妄想が酷く現在も入院中で、単身での生活は困難で、日常生活全般にわたり見守りが必要な状態で、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、双極性障害の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。
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