糖尿病性網膜症で障害基礎年金1級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は10年位前、会社の健康診断で高血糖を指摘された事もありましたが、自覚症状もなく受診する事もありませんでした。しかし、1年位前から、周囲を薄暗く感じたり、色の判別が付きにくくなり、見え難さが増してきたため眼科を受診したところ、糖尿病性網膜症と診断され、糖尿病の治療も開始しました。その後、両目の手術を受け、仕事も作業所に通い簡単な作業を短時間行いながら、心身障害者福祉センターに通って職能訓練を行っている状況の中、日常生活にも支障が生じるようになり、当相談室に電話の相談がありました。その後、ご自宅に伺い面談しました。

2 当相談室の見解

面談時、ご本人は就業はされていましたが、業務にも支障があり、日常生活にもかなり支障のある状況で、視力や視野の状態から見ても障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)糖尿病性網膜症の原因疾患である糖尿病の初診日を確定しました。当初、初診の医療機関と思っていたよりも前に別の医療機関を受診していたことが分かり、当該医療機関で再度受診状況等証明書を取り付けました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、医師に記載漏れなどの訂正を依頼し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金1級の認定通知を受け取る事が出来ました。
糖尿病性網膜症の場合、糖尿病での初診日が糖尿病性網膜症の初診日となります。

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