注意欠陥多動性障害で障害厚生年金3級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は、幼少期から突飛な事をして活発過ぎると言われ、人と違う行動をする事が多く、さらに忘れ物や遅刻も多く部活なども長続きしませんでした。就職してからは、配属先での仕事中の居眠りや、ミス・上司や同僚とのコミュニケーションが上手く取れず孤立するようになり、体調不良で欠勤する事が増え、本社に戻り研修を受けました。その間、不眠・耳鳴り・めまい・頭痛などの症状があり、出勤出来ない状況になり、産業医に相談したところ、うつ病の可能性があるとの事で、休職し、実家近くの心療内科で注意欠陥多動性障害と診断され薬物療法を開始しました。少し改善し復職したものの、特に悪天候時に強い倦怠感・頭痛・吐気などの症状があり、単純なミスを繰り返し、会社から退職勧奨を受け退職しました。実家に帰ってきた息子の将来を心配されたお母様から当相談室に電話相談があり、その後ご自宅で面談しました。
2 当相談室の見解
ご本人は、現在無職で、人とコミュニケーションが取れず孤立し、特に悪天候時に体調不良になり、就業出来る状態でなく、労働に制限を受けており、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である、注意欠陥多動性障害の初診日を確定しました。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の就労状況や日常生活を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害厚生年金3級を受け取ることができました。
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