心筋梗塞で障害厚生年金3級を受給できた例
1 相談に来られた時の状況
この方は12年前頃から病院で糖尿病の薬の処方を受けていましたが、特に心臓についての指摘はありませんでした。その3年後位に、長時間労働の作業中、急に胸が締め付けられ苦しくなり動けなくなる症状があり、循環器内科を受診しました。異常が見つかり精密検査した結果、狭心症との診断で、冠動脈が完全に閉塞している事が判明し、ステント留置術を受けました。その後、薬を服用しながら仕事に復帰しましたが、仕事が多忙な事もあり、体調が優れず、軽作業の仕事に転職しました。翌年心筋梗塞を起こし、ステント留置術を受けましたが、その後も発作を起こし、心房細動と指摘されました。薬を処方され自宅療養していましたが、心房細動も起すようになり、復職出来ず退職となりました。就業は困難で自宅で療養している状況の中、当相談室に電話の相談がありました。
2 当相談室の見解
ご本人は退職され、自宅で療養している安静時でも動悸・胸の締め付け感不整脈などもあり、検査数値なども異常な項目があり、また糖尿病もあるため、血糖コントロールの不良が心臓にも影響を及ぼすとの注意を受けており、障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。
3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと
(1)原因傷病である心筋梗塞の初診日を確定しました。
(2)診断書の依頼にあたり、ご本人の日常生活動作や就労状況等を詳しくヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認したところ、初診日等の記載項目の誤りがあったため、訂正を依頼し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を丁寧にお聴きし、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。
4 結果
障害厚生年金3級の認定通知を受け取ることができました。
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