てんかんで障害基礎年金2級を受給できた例

1 相談に来られた時の状況

この方は小学校1年生の時発作を起こし受診したところ、てんかんと診断されました。右足に麻痺が残り、リハビリを受けましたが、小学2~3年は殆んど登校出来ませんでした。中学~短大とてんかん発作の回数は減っていましたが、右上下肢の麻痺は残っており、運動は出来ませんでした。薬で発作は抑えられており、意識を失うほどの発作はなかったものの、軽い発作はあり、発作の前兆で体の異変に気付き仕事の途中で休憩する事はありました。その後、職場で気を失って倒れ救急搬送される事が数回あり、てんかん発作の回数も増えて来た為、専門医のいる大学病院に転院しました。気を失って倒れ救急搬送される事もあり、さらに記憶障害や言葉が出ない事も増え就労は困難で、日常生活は週3回の訪問看護の援助を受けながらの困難な状態が続いており、当相談室に支援事業所の方から相談の電話があり、その後面談となりました。

2 当相談室の見解

てんかん発作も頻繁に繰り返しており、看護師・ヘルパーの援助が無ければ日常生活も困難な状態で、麻痺も残存し、次第に麻痺の程度も増悪してきており、肢体とてんかん発作で障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

3 サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

(1)初診の病院は統廃合のため、診療録等は残っていませんでしたが、当時の主治医が開業した個人医院に診療録の写しが存在することが分かり、受診状況等証明書を記載いただけました。20歳前障害のため、20歳前に受診していたことが分かれば請求が可能となります。
(2)診断書作成依頼にあたり、ご本人の日常生活を詳しく丁寧にヒアリングし、自己申告書をまとめました。
(3)上記の自己申告書と診断書記載要綱などをセットにし、医師に診断書の依頼をしました。
(4)取り付けた診断書の内容を確認し、発病から現在までの受診履歴や、就労状況等を時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成し、請求手続きを行いました。

4 結果

障害基礎年金2級の認定通知を受け取る事が出来ました。

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