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難病ミトコンドリア病(MELAS症候群)で障害基礎年金2級を受給できた例 | 障害年金の相談・申請は福岡・ちくし障害年金相談室へ。 - Part 2

難病ミトコンドリア病(MELAS症候群)で障害基礎年金2級を受給できた例

相談に来られた時の状況

ご本人が無料相談会にお越しになりました。この方は20歳時から糖尿病と診断され、長年投薬などの治療を続けてきました。また、20歳頃から若干の難聴も自覚されていました。職に就いても、疲れやすい状態が続きすぐに退職。その後、転居に伴い何か所も病院を転院されましたが、糖尿病のコントロールもうまくいかず、難聴も次第に悪化していき、補聴器がないと人の話が聞き取れないほどにまで悪化していました。その後も血糖値の変動も大きく、頭痛・手先の痺れ・疲労感も強くなり、転居先に近い総合病院の代謝内科を受診した際に、精査をすすめられ、検査の結果、難病であるミトコンドリア病との診断を受け、今まで糖尿病とされてきた原因も難聴の原因もミトコンドリア病であることが判明しました。疲労感・痺れ・筋力低下などがあるため、1つの事をする度に横になり、日常生活も多大な支障が生じるようになり、1日の大半は家で横になって過ごしておられました。ホームページを見て当相談室に電話があり、後日、障害年金無料相談会に来られました。

当相談室の見解

相談会に来られた時は、ご本人は疲労感と難聴で、かなり体調もすぐれないようでしたが、1度ご自分で手続きを試みるとの事でした。2か月位経ったある日に「自分では手続きが困難」との事で、サポートの依頼がありました。当相談室では、ミトコンドリア病の初診日を特定するのは難しくもありましたが、症状から見ても、十分に障害等級に該当する可能性が高いと判断しました。

サポート依頼を受けてから請求までにやったこと

①原因傷病である、ミトコンドリア病の初診日としては、糖尿病の初診日となりますが、初診とされる病院では25年前の診療記録は廃棄されていたため、順番に受診した医療機関を遡り、受診状況等証明書と初診日の証明となる紹介状等の資料をできる限り入手していきました。
②その結果、20歳当時に糖尿病で医療機関を受診していたという事実を証明するに足る資料を揃えることができ、日付までの確定はできませんでしたが、平成20年1月頃を初診日として申立書を作成しました。
③診断書作成にあたっては、この傷病特有の症状があるため、代謝内科と脳神経外科の2つの科を受診しており、それぞれの医師と面談による打ち合わせをお願いし、主たる傷病である糖尿病の診断書を用いることになりましたが、糖尿病だけの認定基準では3級にも非該当の可能性が高く、代謝内科と脳神経外科の双方の医師の連名により、症状等を記載した診断書を作成していただきました。また、聴力もかなり低下しており、併合認定も視野に入れ、耳鼻科を受診していただき、聴覚用の診断書も提出することとしました。
④出来上がった診断書には、記載漏れや誤りもあったため、直接外来窓口を訪問し、訂正の依頼を行いました。
⑤診断書との整合性を確認しながら発病から現在までの受診履歴や就業状況について、時系列にまとめて病歴就労状況等申立書を作成しました。

結果

時間は要しましたが、諦めずに初診日の証明を収集できたことと、診断書の選定や一般状態区分の選択に当たり医師の協力を得られたことにより、障害基礎年金2級の認定通知を受け取ることができました。
難病などの場合、医師の意見を参考にすることも年金受給に当たっては重要になってきます。

 

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